学習とは何でしょう?
行動療法や行動療育でいう学習は、社会でいう学習とは意味が少し違っています。
訓練や経験に伴う行動の変容を、われわれは
“学習”
という言葉で呼んでいます。
適応行動だけでなく、不適応行動も又、学習されるのです。
学習の基本原理は、3つのタイプの条件づけから得られます。
@
その一つは、皆さんがパヴロフの唾液の条件づけでご存知のような、
誘発反応の条件づけ
です。
この条件づけは、
レスポンデント条件づけ
ともいわれ、主に“怒り”、“恐れ”、“不安”、“喜び”、といった
情動
の学習のもとになる働きです。
A
他の一つは
自発反応の条件づけ
です。
この条件づけでは、“話す”、“考える”、“走る”、“歩く”、などの
行動
が学習されます。
B
今ひとつは
回避条件づけ
です。
この条件づけは、@とAが関わるもので、“人に会えない”とか、“学校に行けない”とか、“乗り物に乗れない”とか、“喋れない”といった学習、これは
消極的回避学習
といって恐怖症の基礎原理です。
また、“手を洗いまくる”とか“同じ考えが次々と生じてくる”などといった
積極的回避学習
に属する学習もあり、これは
強迫行動の基本原理
です。