包括的フリーオペラント技法とは
- 基本となる技法は、30数年前に久野が開発したフリーオペラント技法ですが、現在、その技法を、包括式フリーオペラント技法と称しています。
- この技法は、セラピストと保護者と子どもさんが協力して、子どもさんの発達を促進する科学的な方法です。ヒトという種の適応性を高める武器は言語です。言語を武器として、ヒトはより一層ヒトらしくなります。
- でも、言語をいきなり作り上げることは不可能なので、先ずは発声頻度や大きさを高めることから始めます。
- 発声頻度がある程度高まりますと、今度は発声のレパートリーを増やすことに進みます。50音が総て言えるかどうか、構音がはっきりしているか、例えば「マ」が発声できれば「マ」を2つ重ねれば「ママ」になります。「ママ」と叫んだ直後に良いことが生じれば、「ママ」という言葉が定着します。
- 包括式フリーオペラント技法は、訓練室での課題訓練とプレイルームでの汎化訓練、及び家庭での宿題の遂行から成っています。
- この技法の基本原理は、3項分析にもとづいての強化随伴性の原理です。
- 3項とは、先行刺激、反応、反応の帰結です。強化随伴性とは、ある反応の直後に強化子を与えて、その反応の出現率が高まることをいいます。反応の帰結とは、反応の直後に強化子を与えられることです。包括式フリーオペラント技法は、社会場面への汎化を目指す技法なので、先ずは訓練室での訓練の成果がプレイルームに如何に汎化するかを押さえ、そこで習得された行動が社会場面にいかに汎化し維持されるかを押さえます。